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2012年 第3回 遠賀川交流会

~人の輪が織りなす遠賀川の魅力づくり~

 
 
 11月25日、桂川町住民センターで「第3回 遠賀川交流会」が嘉飯都市圏活性化推進会議(飯塚市・嘉麻市・桂川町・福岡県)主催で開催されました。

福岡県では、各地域の市町村や地域づくり団体、商工会・青年会議所などの関係団体と連携し、市町村域を越えた広域的な地域振興に取り組まれています。

嘉飯地域(飯塚市、嘉麻市、桂川町)の3市町と福岡県で構成する「嘉飯都市圏活性化推進会議」では、NPOやボランティア団体、住民の皆さんと協働して、様々なにぎわいを創出する広域的な地域振興プロジェクト「嘉飯にぎわい交流都市圏構想」(交流・活力・快適・教育・誇りをキーワード)が22年度より取り組まれています。

その取り組みの一つとして、嘉飯地域のシンボルである遠賀川流域に「川のにぎわい」を創出する「遠賀川活用プロジェクト」が進められています。現在、遠賀川流域の各河川敷には春は水仙、秋は彼岸花が河川敷一杯に咲いています。

今回の遠賀川交流会では、遠賀川流域で活動している人々が一堂に会し、情報交換や交流を目的に開催され、また、併せて今年で第3回を迎える遠賀川景観写真コンテスト及びスケッチコンクールの各部門の最優秀賞受賞者の皆さんの表彰式が行われました。


交流会では、駄田井 正氏が「筑後川における人・街・川のつながり」をテーマに基調講演が行われました。活動事例発表は①飯塚市中ノ島における花植栽について。②流イキッズ交流会について。③鮭の放流の取り組みについて。等各団体や小学校の児童の報告がありました。また、アトラクションでは、桂川町の松老神社に古くから伝わる「土師の獅子舞」が披露され、獅子舞は勇壮な中にも優雅で繊細な動きがあり、芸術性が高く、県を代表する郷土芸能で、参加者はその動きに魅了されていました。

     
     
   
   

写真及びスケッチコンクール 表彰式

   
   
   
   
   
   

基調講演 「筑後川における人・街・川のつながり
講師 駄田井 正氏(NPO法人 筑後川流域連携倶楽部理事長
 
筑後川は熊本県南小国町の阿蘇山の外輪山瀬の本高原を源とし、大分県に入り、日田市で玖珠川を併せて、福岡県の築紫平野を貫流し、久留米市と佐賀県を通り有明海へ流れます。延長1,430㎞、流域面積約2,860㎞2の河川で規模としては九州最大の河川です。筑後川流域は4県12市37町7村にまたがり、人口は約106.4万人。

27年前、大川市の青年会議所などの団体が、地域活性化を図る目的で、流域の市町村に呼びかけ「筑後川フェスティバル」を開催。1回限りのフェスティバルとしていたが、「面白い取り組み」として好評、参加していた小国町が次の年に開催した。その後、流域で開催地を変えながら「筑後川フェスティバル」は開催されてきた。筑後川流域ではない福岡市も、市民の水道水の30%を筑後川に頼っているとし、福岡市でも開催してきた。また、フェスティバルは、現地実行委員会形式で行われ、フェスティバル終了後も、現地実行委員会や地元のグループがイベントとして開催、地域活性化につながっている。

筑後川流域で年1回のフェスティバルを開催するだけではなく、情報交換・人的交流が大切と、「筑後川連携ネットワーク」が形成され、地域と大学(久留米大学)のネットワークもでき、「筑後川連携倶楽部」が誕生した。

筑後川流域連携倶楽部は筑後川流域で環境保全や地域活性化に取り組むグループ・個人のネットワークで、「遊び」学び」「仕事」を一体化させル取り組み、「筑後川まるごと博物館」「筑後川まるごとリバーパーク」を立ち上げている。併せて筑後川共通の情報発信として、筑後川新聞を年6回、2万5千部を発行している。

「筑後川まるごと博物館」は流域全体を博物館と見立て、地域を見ていただく企画。また、大学と連携し、大学の公開講座と併せて学芸員を養成、現在50人の学芸員がボランティア学芸員として活動している。また、学芸員が中心となって運営委員会を形成して運営している。筑後川新聞も学芸員が担い、地域ごとの紹介を行っている。

「筑後川まるごとリバーパーク」は筑後川を11のリゾートに分け、それぞれ地域の宝物を地域で活動している団体がツアーを企画。観光の受け皿は地元で活動する団体やグループ。「筑後川まるごとリバーパーク」の多彩な自然をアピールをする。

筑後川で楽しく遊び、学ぶことで地域の活性化につながることが大切。例えば筑後川の特産品を売り出すなど経済の活性化へとつながる取り組みが大切。

活動事例発表
飯塚市中ノ島における花の植栽(遠賀川花のさと事業) 
窪山 邦彦氏(I LOVE遠賀川実行委員会 事務局長)
 飯塚市中ノ島遠賀川河川敷で企業に呼びかけ植栽活動の報告をお話していただいた。
その様子はこちらから

中ノ島ラッパ水仙
 
 


流域イキッズ交流会(上・下流の小学校交流事業)
梅田 福太郎氏 交流会に参加した小学生の児童
くわしくはこちらから

 
 


鮭の放流の取り組み(嘉麻市立足白小学校)
嘉麻市立足白小学校児童
詳しくはこちらから
 
 




スケッチ展示