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金辺川から鮭の稚魚が旅たちました

 3月2日(金)香春町親水公園で、香春町の小学校の児童120人(採銅所小学校3年生、香春小学校4年生、勾金小学校4年生、中津原小学校4年生)、そして金辺川を楽しむ会の人々に見守られながら2千匹のサケの稚魚が旅たちました。

当日は急な雨のため、急きょ会場を清瀬親水公園から学習会はなごみの杜、放流場所は親水公園(田川信用金庫前)に変えて行われましたが、主催者である金辺川を楽しむ会の方や関係者の皆さんがテントを張るなどしていただき、無事放流できました。しかし、この雨はサケの稚魚にとっては幸運で、初めての旅立ちに、雨によって川が増水し、水の濁りが外敵から救ってくれるそうです。児童達が水面にそっとバケツを入れ、「4年たったらきっと帰ってきてね」との声に、稚魚はバケツから元気よく水の中へ泳いで行きました。

児童達は放流する前になごみの杜で主催者である金辺川を楽しむ会の吉武会長から、「金辺川は遠賀川の支流で源流にあります。金辺川を流れる水はきれいですが、下流に行くほど水は汚れ、ゴミが多く流れて、住んでいる人は大変困っています。川はみんなの大切水です。きれいにしましょう。」と話されました。

また、サケの稚魚を育てた青木宣人遠賀川源流サケの会会長は「鮭は昨年12月13日に新潟県村上市より送っていただきました。卵からかえって稚魚になるまで、暗い所で過ごしています。昨年11月に新しいふ化場が皆さんの協力ででき、ふ化率が97%とほとんどの卵から稚魚がかえりました。元気のよいサケの子ども達です。みなさん4年後帰ってくることを願って丁寧に放流してください」と話されました。

当日はサケの稚魚の放流と併せて、金辺川に棲む魚達を紹介していただきました。当日早くとっていただいたので、寒くあまり魚はいなかったようですがライギョ等大きな魚に児童たちはびっくりしていたようです。日頃からあまり川魚を見なれていないこともあって、児童たちは大変喜んでいました。

放流した児童は「はじめてなのでびくびくしていたが、おじさんに教わったようにゆっくりとバケツを水につけました。4年後にかえってくるので川をきれいにしたいと思いました。」また、「とっても小さい魚なのでびっくりした。はやく大きくなって戻ってきてほしいです。」など感想がありました。
 
 吉武金辺川を楽しむ会会長のあいさつ  谷口副町長のごあいさつ
青木遠賀川サケの会会長から、「今日放流したサケの稚魚はシロザケです」等サケのお話をしていただいた。
   
 みんなで記念撮影です。  
 
朝早くからお魚博士が金辺川に入って取ってくれました。みんなお魚が大好きです。 
   
   
いよいよ放流です。おじさんに教わって丁寧に放流しています。元気に帰ってきてね、と話しかけていました。 
   
   
   
   
サケの稚魚は元気に泳いでいます。児童はいつまでもその姿を見守っていました。鮭の稚魚は菜種梅雨(3月中旬)と共に川を下っていくそうです。もうすこしこのあたりを散策して、しっかりとふるさとのにおいを覚えて、遠賀川を下って日本海に出てアラスカ沖まで鮭の旅は続くそうです。4年後元気に帰ってきてほしいですね。そして、私たちは鮭が安心して帰ってこれるようにきれいな川にしていきたいですね。