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3年ぶりに献鮭祭で本物の鮭が奉納されました

 
 
 
   
       
 
 
 平成25年11月20日(水)、岡垣町の波津漁港周辺 に設置された刺し網に鮭がかかったとの連絡を遠賀 漁業協同組合波津支所からいただきました。
見つ かった鮭は、雌で全長約67cm、重量約2.4kg。
この鮭 は、遠賀川を遡上する前に河口付近の海で体を慣ら していたのではないかと考えられています。
平成25年11月29日(金)には、遠賀町内の用水路 で鮭を捕獲したとの連絡を遠賀町役場からいただき ました。
遠賀町役場によると、2~3日前から遠賀町 木守の幅約1.5mの用水路で鮭が泳いでいたのを地元 の方が発見し、連絡を受けた町役場のスタッフが網 でつかまえたそうです。
鮭は雌で全長約66cm、重量 約2.5kgでした。
この用水路は、遠賀川支川の西川に 流れ込む吉原川につながっており、鮭は産卵のため に川を遡上しようとして水路に迷い込んだものとみ られます。

遠賀川河川事務所で把握しているところでは、遠賀川流域及びその周 辺での鮭の発見は、平成22年12月1日に直方市内遠賀川水辺館前の遠賀川 で発見されて以来、3年ぶりとなります。

遠賀川河川事務所のお話
遠賀川流域では、「遠賀川源流サケの会」や「遠賀町青少年育成町民 会議」がふ化、育成した鮭の稚魚が、地域の皆様の協力で毎年放流され ています。
鮭が遠賀川に帰ってきたことは、明るい話題として多くの放送局や新 聞で紹介されました。遠賀川河川事務所では、今後も鮭が遠賀川流域に 遡上してくる喜びを流域の皆様と共有したいと考えております。

遠賀川源流近く、嘉麻市大隈に鮭神社があり、毎年12月13日に遠賀川を遡上してきた鮭を神の使いとして境内にある鮭塚にまつり、五穀豊穣や無病息災を祈願する献鮭祭が行なわれています。

今年は、3年ぶりに本物の鮭が奉納できるとあって、氏子や遠賀川流域住民・河川管理者・漁業関係者など約200人が鮭神社に集まりました。

氏子や関係者の皆さんによって、11月20日に遠賀川周辺で捕獲された鮭や、漁業関係者が献上した鮭など、数匹の鮭が鮭塚に奉納される様子を参加者は見守りました。鮭が奉納された次の年は豊作が期待されるといわれています。
良い年でありますように。

今年は西川でも鮭が確認され、参加者の皆さんは「鮭が帰ってこれるきれいな遠賀川になったのではないかと思います」と話していました。

また、「鮭は毎年帰っているはず。でも、残念ながらなかなか確認ができない。今年のように鮭の姿を見ることで、活動の励みになる」と遠賀川源流サケの会の青木さんは話していました。

遠賀川に帰ってきた鮭は体長66.7cm雌
平成25年12月13日(金)、嘉麻市大隈の鮭神社で、 鮭を奉納して五穀豊穣を祈る献鮭祭が行われました。 当日は朝方小雨模様でしたが、献鮭祭がはじまる 頃には晴れ間が出るほどよい天気になりました。氏 子の方々や遠くは北海道からの漁業関係者など約200 人が参列し、11月20日に岡垣町の波津漁港周辺で見 つかった鮭をはじめ、多くの鮭が鮭塚に納められま した。 鮭神社は約1200年前にはじまったとされ、遠賀川 に鮭が遡上した年は豊作になるとの言い伝えがある そうです。昨年と一昨年は鮭が確認されなかったた め、鮭に模した大根が納められました。来年以降も 鮭が遠賀川に戻ってこられるよう、流域のみんなで 遠賀川を大切にしていきたいですね。 献鮭祭の後、鮭神社に近い「遠賀川源流サケの 会」のふ化場で、鮭の受精卵をふ化器に入れる様子 が公開されました。この日から2週間ほどでふ化する 稚魚は、平成26年3月初旬から放流されるそうです

遠賀川源流サケの会のふ化・育成が始まりました 

献鮭祭終了後、「遠賀川源流サケの会」のふ化・飼育場では約4万粒の盆付け(受精卵をふ化器に入れる)が行われました。

受精卵は新潟市村上市三面川(みおもてがわ)漁協組合から分けていただいたものです。計算からいくとクリスマスごろふ化するそうです。山の水(水温7度)と井戸の水(水温14度)を合わせて、3つのふ化器を使って育てられます。

これから毎日「遠賀川源流サケの会」の皆さんはふ化して、稚魚になって、旅立っていくまでの間お世話をします。
山水の取水口のゴミの除去やふ化器内の受精卵の管理(死滅卵や不純物の除去)、水温管理や餌をあげるなど大変です。

「子どもたちが3月になって鮭の稚魚を放流するまで丁寧に育てます。子どもたちの笑顔が励みになります。」と会員の声。

会員の皆様、寒い時期になります。体を大切にしてください。そして鮭の子どもたちをよろしくお願いいたします。

遠賀川源流サケの会のホームページはこちらから
 
 
 
 
 
 

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